嘘つき2 age3 | スティルマイン

嘘つき2 age3

先日、私は年齢を偽った。あんなことをココで書いたもので、そんなことになるとは思わなかった。
私は嘘つきだ。



久方ぶりに踊れる店へ繰り出し、普段のストレスがイチ抜けた私は若者とダンス・バトルもどきを繰り広げ周りも盛り上がり(おそらく私のダンスは若干古い)、とても楽しかったのだ。


フロアには可愛らしげな二人組の女性が居た。若い。反応を見ると中々ノリも良い。
その時連れていた後輩(私より大分若い)も交え一緒にカンパーイとするうち、一人が「キミたち何歳?」と訊いてきた。

――「キミたち」て。キミたちがハナ垂らしている時、私は既に大人だったんだぞ。


誠実に自分の年齢と職業までちゃんと述べた後輩に対し二人組の女子は「えーそんなトシウエなの? タメくらいかと思った! キャハハ!」と笑った。

そして二人組は「キミも同い年?」というふうに私を見た。
私は、耐え切れず、キミたちに嘘をついた――


かなりサバ読んだが気づかれなかった。フフフすげえ、まだまだいけんじゃねえか。フフフすげえまだまだいけんじゃねえかじゃない。その後私は急速に萎えたのだ。 私は嘘つきだ――


今後の人生において2度と年齢を偽らないとここに誓う。私は本気だ。
「嘘をつかない人!」と言われたら前のめりで「ハイハイハイ!!」と手をあげようと思う。無事故のくせに「イテ、イテ」と注意を引こうとする親戚の坊主とともに正直者の道を歩もうと思う。